憧れのキムラさん

(左にスクロールできます)息子のクラスに、キムラさんという男の子がいる。息子の口からキムラさんの名前を聞かない日はない。息子はきっとキムラさんに憧れている。「憧れのキムラさん」と聞くと瞬時にキムタクが思い浮かぶのは癪である。(過去にキムタクとなんかあった女が言うならまだしも、どこにでもいる主婦の口から出る発言ではないことは重々承知である)さて、息子がキムラさんに憧れる理由をここに挙げることにしよう。①YouTubeをやっている▼チャンネル名を聞き出すも、ついに探し出すことはできなかった。 ②三億円の家に住んでいる▼最寄り駅まで徒歩40分のこの村で三億相当の家を今の所見たことがない。とんでもない内装なのだろうか?③携帯を捨ててくる余裕がある▼一〜二万の携帯が安すぎるからという理由で、公園に捨ててきたそうだ。それはきっとシンプルに、忘れてきて取りに戻った頃には無かったということだろう。 ④アメリカに10万回行っている▼7歳で渡米回数10万回はアメリカ在住と言っても誰も怒らないだろう。 ⑤大谷さんのホームランボールをドジャースタジアムでキャッチした▼10万回以上の渡米回数をもってすれば可能かもしれない。 ⑥お父さんが24時間働いていたコンビニを教えてくれた▼一番くじにハマる息子が「あそこのコンビニでやった」と伝えたところ「そこでお父さん24時間働いてた」と教えてくれたそうだ。24時間営業はあっても、24時間働くのはあかん。

と、こんな内容の話を息子に毎日聞かされている。果たして、盛り癖が強いのはキムラさんなのか、息子なのか。どちらにせよ、子供はマウントを取りたがる面白い生き物である。そして今、私が一番キムラさんに興味をもっていることは紛れもない事実である。三億円の家にお邪魔して、大谷さんのホームランボールを握らせて頂きたい。

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      私が書いています✍️

神奈川県出身。
夫と2人の子供と4人暮らし。
スペインに約1年間滞在した経験があり、ピソでの各国からの友人たちとの生活は、今思えばまるで映画の中のような世界でかけがえのない時間となった。しかしあの時必死で身につけたスペイン語はいつの間にか風に吹かれて消えていった。今となってはあの1年が壮大な妄想だったのではないかと思い始めている。信頼と語学力は努力を怠れば一瞬で消え行くのである。
40代に突入し身につけた特技と言えば、簡単に2キロ太れるというどうしようもないもののみ。
人生の一冊は『Jimmy』。もしも人生を悲観する日が来たら再び手に取ろうと決めている。

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